都市再開発

建築物が全般に悪化している地域や、建築物の配置や地区全体の設計が悪くて、経済活動や生活の場として十分な条件を満たしていない地域に対して、既存の建物を取払い、市街地を整理し土地の高度利用を図ろうとするものです。つまり老朽化し、密集化している建物を全部打ちこわして、都市計画をやり直し、高層ビルなどを建てていくことです。日本ではこれまで都市の発展の大半は平面的に膨張し、郊外へ郊外へと広がっていく傾向が強くありましたが、近年の土地問題の行き詰まりから、都心部の再開発が強く叫ばれ職住近接路線が進められていました。政府の昭和46年度からの第二次住宅建設5カ年計画の主要課題ともなっていました。スラムクリアランスは、文字通りスラムの解滑を目指すもので、ややせまい意味で使われることが多くなっています。
人工地盤とは空間に土地を創造し、概成市街地の土地の有効利用を図ろうとするもので、日本住宅公団と東京都交通局による東京・板橋区高島平の地下鉄車面基地上の人工地盤住宅団地の建設でににわかにクローズアップされました。高島平では車両基地の上にコンクリート支柱によるコンクリートの人工地盤を作り土を盛って樹木、芝生を値え約1500戸のアバート群を作りました。この技術が一般化すると、大都市内部に大きな面積を占める鉄道、駐車場などの上空が宅地化するだけでなく、将来、海上浮遊都市の大型プロジェクトに役立つと考えられました。

家計と都市交通

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